リクルート

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リクルート事件

1988年に発覚した、リクルート事件で逮捕された江副浩正氏をご存知でしょうか?

大西康之著『起業の天才』という本を読みました。 

江副浩正氏はリクルートコスモス社の未公開株を大物政治家、NTT、労働省、文部省などにばらまいて、逮捕されました。

時代はバブル期、地価が上がり続けていました。

江副氏は、軌道に乗っていたリクルート社の本業の就職情報誌の仕事を部下に任せて、不動産投資に一生懸命になっていました。

さらに、リクルートコスモス社という、不動産の会社を上場する際に未公開の株を政治家などに配った事で事件がおきました。

政治家の近くにいると、様々な情報が入ってくる構造です。

この本は事件の事に焦点を当てていません。

起業家としての江副氏の幼少の頃、東大の学生時代から起業し、逮捕されるところまで描かれています。

起業家として

江副氏のアメリカの会社を買収した会社がフェイテルです。実は、Amazonのジェフベゾス氏も大学を卒業したばかりの時に入社した会社がフェイテルでした。ジェフベゾス氏は、その7年後にAmazonを立ち上げることになったのです。

起業家としての江副氏は大変先見の明があり、これからやってくるコンピューターの時代を見越しており、その準備や即戦力となる学生を多く入社させていました。今のリクルートの活躍ぶりが物語っています。

もし、江副氏が逮捕されなければ、Amazonより先に同じようなビジネスを世界初で行っていたかもしれません。

江副氏は株投資家、不動産投資家

江副氏の父親も株の投資家でありました。

父の影響もあり、仕事の合間に江副氏は株を購入していました。情報誌を仕事にし、株購入の際にも様々な企業の情報が入ってくるので、好都合だったのでしょう。今は、インサイダー取引になってしまいます。

不動産投資の際、国の政策などで誘致する土地情報などを入手し、事前に購入し、その後高く売っていくなどの考えがあったのです。

何事にも先を見越す力のある大企業家であったので、日本の経済界は、惜しい人を無くしました。

しかし、事件を起こしたこと、罪は罪です。

不動産投資で土地転がしのようなことを覚えて、泡銭を手にしてしまい、狂ってしまったようだったと周囲の人が後々語っています。

お金に執着し、見境なく政治家などに未公開株を配ってしまったのです。

どんなに優秀な起業家でも、度を越す時に周囲の人の助言を聞く耳を持つ必要がありました。

しかし、将来を見抜く力は今に通ずることを予言していたのです。

現在、将来の人間の仕事は、AIに仕事を取られてしまうなどと言われています。

リモートワークが当たり前の時代です。

今、有識者の人たちが言っていることもほぼ当たっていることもあるでしょう。

将来を見越した身の処し方を考えていきたいと思います。

今日もここまでお読みいただきありがとうございました。

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