咳が止まらない
昔から忙しくて食事をおろそかにしていると、風邪気味になり、咳が何ヶ月も続くことがありました。
現代的にいうと、咳喘息というのでしょうか。
咳止めの薬の量が、飲めば飲むほど多くなりました。
最後は手が震えるほど、薬が強くなってしまいました。
その嫌な経験から、3食キチンと食べる努力をしてきました。
それでも、体力が落ちると、喘息のような咳の癖が出ることがあります。
ある時、音楽大学で声楽を学んでいた人に出会いました。
咳が止まらない苦しさを話したところ、薬を飲まずに1週間、背筋を伸ばして、胸を広げることを続けてご覧なさいとアドバイスを受けました。
なんと、薬は飲まずに1週間後にピタッと咳が出なくなり、楽になりました。
肩や胸の強張りをなくす
声楽の方のアドバイスは、理にかなっていました。
咳き込むということは、胸や肩周りの筋肉が硬くなっています。
また、咳き込みが治らないと、猫背で前屈みになり、巻き肩になってしまうのです。
そこを、強制的に姿勢を正し、胸を開くことで、咳も治り、体内の気管支も開いて、相乗効果で筋肉が柔らかくなっていくのです。
特に春や秋のアレルギーの時期は、
布団を全て洗濯に出す
こまめに窓を開けて部屋の換気をする
拭き掃除を念入りに毎日する
ものを溜め込まずに、埃の溜まりにくい部屋にする
栄養バランスの良い食事
ヨガなど身体を動かす
副交感神経を優位にする時間を長くとる
このようなことを、続けています。
胸を開くヨガ
喘息などの気管支にダメージを受けていると、胸が詰まり気味で、呼吸が浅くなっています。
呼吸を行う筋肉(横隔膜と肋間筋)を意識的に使うと良いのです。
大きく肺を膨らませることと、縮ませることを行って、呼吸を深く行います。
深い呼吸を妨げるのが、周囲の筋肉の緊張です。
肋間筋や肩甲骨周辺を伸ばすことで、胸郭が緩んできます。
酸素を多く取り込むことができるように、
大きな呼吸やストレッチをかけていきます。
胸を開く動きは、オフィスでもできる椅子での動きをやってみましょう。
- 椅子に浅く腰掛けます。骨盤をしっかりと立てて、姿勢良く座る。
- 指を組み、手のひらが後頭部に当たるように置き、肘を横に張るようにセットする。
- 両肘が顔の前でつくようにし、息を吐きながら自然に背中が丸まってくるので、背中や肩甲骨がストレッチできるように上半身を左右に動かし伸びを深める。
- 体の背面の伸びが深まったら、肘を横に張り、再度姿勢を正す。
- 目線を斜め上にして、胸を空に向ける気分で数呼吸キープ。
- 1と2の姿勢に戻る。
- 肘を張ったまま、息を吐きながら、身体を真横に曲げて肋骨の間の筋肉を伸ばす気持ちで左右の脇腹を伸ばす。
簡単そうですが、土台となる骨盤を固定して、胸だけ動かす気持ちで胸郭を動かすのは、かなりキツく感じるでしょう。
アーサナヨガでは、さかなのポーズなどもおすすめです。
胸の周りや肩甲骨を意識的に伸ばすことは、普段の生活ではなかなかないので、咳が出る人は無理をせずに、様子を見ながらゆっくりやってみましょう。
また、冷たい飲み物は気管支や内臓を冷やすので、温かい飲み物や食事を摂るように心がけましょう。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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