ヨガの先生
知人がロスでヨガのレッスンを受けた話です。
ヨガの先生が、生徒さんの前にあらわれるのは時間ギリギリのことが多いです。
ある日のレッスンで、そろそろレッスンが始まる時間だなと思っていると、入り口から人が入ってきました。両脚がなく、手と胴体で軽やかに入ってきました。
遅れてきた人かなと、知人は考えていました。
しかし、スタスタとインストラクター用のマットまできて、挨拶とレッスンを始めたそうです。
レッスンも滞りなく進みました。
その後、知人は何回かレッスンを同じ先生に習いました。
先生が障がいがあったことなどすっかり忘れてしまっていました。
インストラクション
アーサナヨガは、生徒さん達の前でインストラクターが同じポーズで行うイメージが強いと思います。
アーサナヨガの歴史と本質は、瞑想するために長時間、または何日も同じ姿勢で座禅を組み、疲れにくい体作りのために、身体を動かすことから始まりました。
有名なヨガインストラクターは、口頭でポーズの指示を出していきます。
また、ポーズが分かりにくい時は自分かクラスの上手な人に手本となってもらいます。
ロスの脚の無い先生でも、上手に口頭でインストラクションできれば、全く問題ないのです。
知人が、気持ちよく脚の無い先生のレッスンを受けれたヒミツは、先生の巧みな口頭でのインストラクションにあったのでしょう。
決めつけない
パラリンピックでも、全身を使い頑張っている姿から、人間の可能性は無限です。
『〜だから、〇〇出来ない。』と、自分でリミットを作りがちです。
健常者の人のほうが、臆病になりがちな気がします。
脚がなくても、素晴らしいインストラクションをする先生のお話しを聞いて、勇気をいただきました。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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