ジェンダーギャップが日本は世界156位中120位
2021年3月に発表された、世界経済フォーラムが各国の男女格差、ジェンダーギャップが日本は156位中120位でした。
この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成されています。
先進国では、最低レベル、アジア諸国の中では韓国、中国、*ASEAN諸国より低いのです。
*ASEAN諸国:インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア
経済の順位は、117位(前回115位)/156カ国中
政治の順位は、147位(前回144位)/156カ国中
日本が他国に遅れをとっています。
世界価値観調査における日本の女性の幸福度調査は世界で上位の矛盾
世界価値観調査とは世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが、各国の意識を相互に比較している国際調査です。
この調査で日本人女性の幸福度が上位にあります。
日本女性の幸福度が高いこととジェンダーギャップが世界的に順位が低いことと反比例しています。
この感覚こそが問題なのではないかと思います。
日本女性が、日本の中での女性差別があり、世界レベルで低すぎることを認識していないのではないでしょうか?
女性の日本でジェンダーギャップの置かれた現状の把握
女性活躍と言っても、女性の働き方、業種、給料の男性との平等性など、男女共同参画を視野に入れ、考慮した仕事内容を選ぶ必要があると思います。
- パートで労働を搾取されるような働き方ではなく、男性と肩を並べる意識を持ち、男性より不利な事は声に出す。
- 男女共同参画白書の令和2年度の調査によると、35歳〜44歳以降の女性の非正規雇用の割合が半数以上。世の中の風潮も当然の意識。
- パートの年間収入の130万円の壁が、働く意欲にストップをかけている。
- 女性の勤続年数は少しずつ長期傾向にあるが、女性管理職の割合は2019年で14.8%。他の主要国に比べると極めて低い。(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)
他に、東京都の全日制都立高校の男女別定員制の段階的廃止があまり取り沙汰されていないことに驚いています。合格を決める合格点の高い順でいくと、女子の比率が圧倒的に多くなるため、女子は高い点数を取る必要がありました。男子は合格点が女子より多少低くても、定員の中で合格できたという図式です。
2021年度の男女別定員制で不合格となった都立高校の109校の女子の受験生は800人にも上っています。2022年度から段階的に性別関係なく合格できるようになります。
女性が声を上げ、社会的地位を確立していく
ジェンダー問題は山積みになってきているのに、女性自身がジェンダーギャップの問題の本質に気づいていないのです。
・明治以降に作られた法律や制度のままの女性の地位が置き去りにされた男性社会
・女性が経済的自立せず、仕事を持たないで夫の庇護の下で生活する。
・仕事を社会的に守られた正社員としての立場で行っていても、男性社員より給与が低いことに声を上げない。
・政治に関心が薄く、他力本願。
・働いているものの、自分の置かれている(弱い)立場を確認せず、問題意識なくそのまま働き続けている。
・様々な問題点に対する意見を、女性の立場や視点で主張する風潮がなく、欧米諸国の女性のような、不利な立場を自ら勝ち取る意識が薄い。
女性側から主張するような日本社会の構築こそが、経済的自立をボトムアップしていけるのではないかと思います。
日本の失われた日本経済の30年の問題の根幹は、
・与えられた環境にコツコツ取り組む国民性
・世界の環境の変化に鈍感なこと
・日本の女性が弱い立場から脱却する事を一人ひとり考えていない。
これらが、日本の金融リテラシーを上げたいという考えにシフトする事を妨げているのではないでしょうか。
長期的な視野での資本を増やすことの土壌を作っていく必要があります。
今日はここまでお読みいただきありがとうございました。
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