よく噛んで食べる
小さい頃から、よく噛んで食べなさいと言われ続けてきました。
一口30回と言われています。
現代社会では、なかなか噛んで食べる習慣が失われつつあります。
10年ほど前に、テレビ番組で観た10代の少女が、奥歯で噛めずに前歯だけでしか食べ物を噛めないと言っていました。
よく噛んで食べるメリットとはなんでしょう。
- 胃腸の働きを促進する
- 虫歯、歯周病、口臭を予防する
- 肥満を防止する
- 脳の働きを活性化する
- 全身の体力向上
- 味覚が発達する
- 発音がはっきりする
- 癌の予防
- 食べ過ぎを防ぐ
- 唾液が出るようになり、免疫力の向上につながる
現代人は、柔らかくて早く食べ終わるものを好んで食べています。ハンバーグやパン、パスタ、牛丼、麺類などほとんど噛まずに飲み込んでいます。
古代の人たちは、穀物のあわ、ひえ、木の実のどんぐり、くるみなど噛みごたえのあるものが中心でした。
噛まないで食べると、顎の骨が発達しません。現代人の顎は退化し、小さくなっています。
顎と骨格の歪み
顎関節症と言われる顎関節の歪みで、口が開かない人も増えています。
柔らかいものを食べていたり、コロナ禍でマスク生活で、顎をあまり動かさなくなっています。
顎関節を動かさないことで、肩甲骨や骨盤、背骨、股関節、足首など、体にも影響を与えています。
顎の骨と連動している身体の関節の歪みを整えることが、顎などの23個の骨がつなぎ合わさっている頭蓋骨が調整されます。
一箇所の痛みは、そこだけ治療すれば良いという問題ではないのです。
身体は全て繋がっており、全身を整えることで、顎の痛みを和らげます。
姿勢を正しく食事をすることが、よく噛んで飲み込むことにつながっているのです。
猫背で食べることも影響しています。
姿勢を整えるには、大腰筋(腸腰筋)と腹横筋の強化、脊柱起立筋を鍛えることが必要です。
体の歪みをとるには
筋力をつける前に、身体のストレッチや歪みを取り除きます。
首回りのストレッチをして、顎の歪みとりをしましょう。
- あぐらで座位を整える。坐骨を床に均等に置き、骨盤を前後に傾かないようにする。
- 両手指が床に触るように、体側に腕を伸ばす。
- 大きく息を吸って、吐きながら、首を右横に倒す。
- 右手で左の耳を触る気持ちで、頭に手を添える。
- 首のストレッチを深めて、数呼吸保持する。
- 右手を左後頭部にずらし、左の首後ろを伸ばし、数呼吸保持する。左手指は左斜め後ろにずらし、伸びを深める。
- 反対側も同様に行う。
- ゆったりとした呼吸を続けながら行う。
骨盤の歪みをとる、ねじれポーズをとってみましょう。
ワニのポーズ(ジャタラパリヴァルタナーサナ)
- 仰向けになる。
- 右膝を曲げ、右脚を両手で掴み、胸に引き寄せる。
- 左手を右膝の外側から持つ。右手は肩の高さで床に伸ばす。手のひらは床に置く。
- 大きく息を吸って、吐きながら右膝を左に倒す。顔は右手を見る。
- 痛みや違和感があれば、無理にねじらず膝を床から浮かせたままにする。右に向けた顔の向きを正面に戻すなど調整をする。
- 反対側も同様に行う。
ストレッチをして、体の歪みを取り、立ちポーズで筋力の強化を行うと良いでしょう。
ヨガクラスには、ストレッチ効果や筋力を養う立ちポーズ中心の内容のものをバランスよく受講し、体を整えていくと良いでしょう。
気分が乗らない日は、何もせずにゆっくり休むことも必要です。
顎の歪みは、精神的ストレスも影響していることもあります。
体調を上手に整えながら、楽しんで生活していきましょう。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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