悪い呼吸
全速力で走った後、呼吸が荒く、肩を上下に動かして呼吸をする経験がおありでしょう。
体調が悪く、咳込んでしまうときにも、一生懸命全身で呼吸をしています。
呼吸は生きている証拠で、呼吸の様子によって、落ち着き、体調、焦りなどが身体の様子が分かります。
スマホの見過ぎで、姿勢が前に傾きすぎて、ストレートネック気味の方も呼吸が浅くなっています。
呼吸が浅くなると、酸素が体に十分取り入れられず、酸素と二酸化炭素の入れ替え、換気がうまくできなくなります。
酸素が身体に上手に取り入れられないと
1各臓器の働きが低下し病気につながりやすくなる
2疲れやすくなる
3血流が悪くなる
4体がむくむ
5こりの原因になる
呼吸の仕組み
肺は、自ら酸素を取り入れることはできず、周囲の筋肉の力を利用して、広がったり縮んだりしています。
呼吸筋と呼ばれる筋肉は、横隔膜、内外肋間筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、腹直筋、腹斜筋です。
呼吸では、主に横隔膜と肋骨にある肋間筋が働いています。
吸気:横隔膜が縮み、胸腔が広がります。肺の中に空気が入り、息を吸うことができます。
呼気:横隔膜が緩んで、胸腔が縮むと、肺の中の空気が押し出されます。
横隔膜を鍛えることで、呼吸筋が強化されます。
呼吸は、無意識でも行われていますが、意識的に横隔膜を鍛えて呼吸筋を使って息をすることが大切です。
呼吸筋を使った意識呼吸効果
1肩呼吸がなくなる
2息切れが少なくなる
3体の循環が良くなる
4ゆったりとした呼吸は、副交感神経を優位にする
5気分が落ち着く
6身体に酸素が行き届くので、病気を防ぐ効果がある
7免疫力が上がる
ヨガと呼吸
アーサナヨガで、インストラクターからの呼吸の誘導があります。
ヨガで呼吸をプラーナヤーマと言います。
プラーナは『気』、ヤーマは『制御する、拡張する』の意味です。
レッスンでは、通常の呼吸を観察した後、意識的な呼吸の練習を行います。
通常より長めに呼吸を行います。
深い呼吸により、血圧や心拍数が下がり、酸素交換量が増え、ストレスや不安感が和らいでいきます。
ポーズを取る際にも、呼吸の誘導があります。
呼吸を意識しながら、ヨガのポーズを取ると、筋肉の力みが取れ、効果も上がり、可動域も広がります。
ポーズで呼吸がつまってしまう時は、無理したポーズを取っている証拠なので、一つ前のポーズに戻って決して無理をしないようにすることが大切です。呼吸はそのバロメーターにもなっているのです。
日常生活にも、意識的な呼吸を取り入れると良いでしょう。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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