曽祖母
小さい頃、祖母から聞いていた話です。
曽祖母は、いつも身綺麗にしていて、お歯黒だったということです。
お歯黒は、昔の女の人がしていた知識だけだったので、祖母にそれ以上聞くことはありませんでした。
つげ櫛で毎日髪の毛を梳いて、髪を結っていたそうです。
お歯黒ってなんだろう、素朴な疑問が浮かびました。
祖母からのお歯黒の話が、口の中の歯を何かで塗りつぶすことの異様さを、子供ながらに気持ち悪いとさえ思っていました。
お歯黒で虫歯予防になっていた
江戸時代のお歯黒は、既婚女性が行っていたそうです。
古くは奈良時代からで、平安時代には貴族階級が行っていました。
明治時代に、政府の近代化政策の一貫で禁止されたそうです。
お墓などから掘り起こされたお歯黒には、ほとんど虫歯がありませんでした。
お歯黒は、植物のタンニン(柿渋などの渋)や第一鉄からなる溶液を塗りました。
お歯黒をする際に、歯垢を取らないと上手に染まらない事と、塗る液で虫歯を守るようにコーティングされていた効果が良かったのです。
北陸の農村部では、お歯黒の女性に歯医者入らないとまで言われていました。
意識する大切さ
昔の人のお歯黒の行為は、意識を毎日歯に向けケアをしていました。結果、虫歯にならないというご褒美があります。
歯に向ける意識を、身体に置き換えると、身体のすみずみまでケアできて、医者いらずになれそうな気がしてきます。
身体のセルフマッサージで、凝りをほぐしながら身体の不調を発見できたりします。
身体を動かすアーサナヨガは、アプローチをかける部位に意識を向けると効果があがります。
例えば、立っているだけのポーズ中、目を閉じて、土台の足裏に意識を集中させます。立っているのが足裏のみなので、更に踏み締める意識が生まれ、土台が安定します。
更に、その部位に呼吸を通していくイメージでポーズをとっていると、血流が通い始め、ポカポカしてきます。
お歯黒の効果は、お口の清潔な環境維持に貢献できていたのです。
ぜひ、身体にも意識を広げて、毎日のアーサナヨガの習慣を行ってみませんか?
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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